完全電動コンパクトSUVであるSkoda Elroqが、2025年11月に実施された欧州新車アセスメントプログラム(Euro NCAP)の試験において、最高評価である5つ星を獲得しました。この評価は、今年度から導入された大幅に厳格化されたプロトコル下で達成された点で重要です。Elroqのこの成果は、チェコの自動車メーカーであるSkodaが2008年以降に開発した全ての新型車でEuro NCAPの最高評価を継続して獲得しているという、安全性の歴史を継承するものです。また、同社の電気自動車Skoda EnyaqおよびガソリンモデルのSkoda Octaviaも、この強化された基準において引き続き最高評価を維持しています。
Elroqの評価は、主要な4つのカテゴリーに基づき、全領域で一貫して高いパフォーマンスを示しました。特に「成人乗員保護(Adult Occupant Protection)」のカテゴリーでは90%のスコアを記録し、5つ星の要件である80%を大きく上回りました。この評価には、時速50kmでの移動式バリアとの正面衝突や、固定された壁への全幅衝突を含む4つのクラッシュシナリオが含まれています。乗員室は正面オフセット試験において安定性を保ち、運転席側および助手席側の乗員の膝と大腿骨の保護は良好と評価されました。
「子供乗員保護(Child Occupant Protection)」の項目では87%を達成し、高い水準を維持しました。チャイルドダミーに記録された負荷は極めて低い値を示し、広範なチャイルドシートの適合性と容易な設置性において満点に近い評価を得ました。Euro NCAPは2025年版プロトコルで間接的なシステムへの報酬を廃止しましたが、Elroqは設計された全てのチャイルドシートタイプを適切に設置・収容できることを証明しました。
「脆弱な道路利用者(VRU)保護」、すなわち歩行者、サイクリスト、およびオートバイ運転者の保護に関する評価では77%を達成しました。このスコアは、横断歩行者や後方から接近するサイクリストへの「ドア開放警告(Dooring Prevention)」を含む、事故回避のための車両のセンサーシステムの有効性を反映しています。AEBシステムは、2023年に導入されたサイクリストのドア開放防止シナリオを含む試験において、良好な性能を示しました。
「セーフティアシスト(Safety Assist)」カテゴリーは78%と評価されました。車線維持支援システム(Lane Support System)は満点を獲得し、その機能性が高く評価されました。また、自動緊急ブレーキ(AEB)システムは、オートバイ運転者への反応や、車両が交差点を横切る状況での作動において優れた性能を発揮しました。Euro NCAPは2026年以降、特にドライバーの状態監視に関して評価を更新する計画であり、Elroqの成果は、Skodaが高度なアクティブセーフティ技術を継続的に統合していることを裏付けています。
この安全性の成功は、Skodaがフォルクスワーゲングループのリソースを活用し、独自の試験施設を用いて安全技術開発に注力してきた一貫した戦略を浮き彫りにします。車体構造の約45%に高張力鋼が使用されており、これが受動的保護の基盤となっています。Euro NCAPは2025年1月版プロトコルを導入しており、Elroqの5つ星評価は、今後さらに厳しくなる安全基準への対応能力を示すものです。


