2025年12月15日、ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックの組織委員会は、開会式における最初の国際的なパフォーマーとして、歌手のマライア・キャリー氏を発表した。この式典は2026年2月6日にミラノのサン・シーロ・オリンピック・スタジアムで予定されており、キャリー氏の出演は大会の幕開けを飾るものとなる。組織委員会は、彼女の参加が大会の核となるテーマである「アルモニア」(調和)を体現し、音楽が国境や世代を超えて感性を結びつける普遍的な言語であることを示す狙いがあると説明した。
開会式の制作は、ソチやカタールワールドカップ2022の開会式を手掛けたバリーチ・ワンダー・スタジオが担当する。同スタジオのクリエイティブ・リードであるマルコ・バリーチ氏は、イタリアの創造性と美意識を革新的なアートと融合させるビジョンを掲げている。式典では、レオナルド・ダ・ヴィンチや偉大な発明家たちから着想を得た要素を取り入れ、イタリアのデザイン、音楽、優雅さを表現する予定だ。
この大会はミラノとコルティナ・ダンペッツォの二都市共催であり、開会式もサン・シーロ・スタジアムに加え、プレダッツォ、リヴィーニョ、コルティナ・ダンペッツォの3つの山岳クラスターで小規模な祝賀イベントが同時に開催される多中心的な形式を採用する。この広範な地理的範囲を、開会式の「拡散型」コンセプトが統合し、関係者全員を巻き込むことを目指している。マライア・キャリー氏の出演は、この国際的なメッセージを強調する要素として位置づけられている。
マライア・キャリー氏は、その広い音域と数々のヒット曲で世界的に知られている。組織委員会は、彼女の存在が大会前の感情的な雰囲気を表現し、スポーツの価値である平等、尊敬、インクルージョンを増幅させると述べている。この式典は、スポーツと文化の祝典の始まりとして期待されている。
なお、閉会式は2026年2月22日にヴェローナの古代ローマ円形競技場アレーナ・ディ・ヴェローナで開催され、バレエダンサーのロベルト・ボッレ氏がヘッドライナーを務める予定である。ボッレ氏は2006年トリノ冬季五輪開会式にも出演しており、今回がオリンピック舞台への復帰となる。ミラノ・コルティナ2026大会は、スポーツと芸術、伝統と未来を融合させ、イタリアの文化と創造性を称えることを目指しており、持続可能性への配慮から、14の会場のうち13が既存または仮設のものである点も特徴的である。



