アカデミー賞ノミネート監督であるドゥニ・ヴィルヌーヴ氏が、次期ジェームズ・ボンド映画の監督を務めることが決定しました。この作品はAmazon MGMスタジオの下で製作され、脚本は「ピーキー・ブラインダーズ」で知られるスティーヴン・ナイト氏が担当します。ヴィルヌーヴ監督は、ボンドという「神聖な領域」に足を踏み入れることへの熱意を表明しており、伝統を尊重しつつ新たな道を切り開くことを約束しています。
このプロジェクトは、ヴィルヌーヴ監督が「デューン：パートスリー」の制作を終えた後の2028年の公開が予定されています。現在、キャスティングが進められており、トム・ホランドやジェイコブ・エロルディといった俳優の名前が候補として挙がっていますが、正式な発表はまだ行われていません。プロデューサーにはエイミー・パスカル氏とデヴィッド・ヘイマン氏が名を連ねています。
ヴィルヌーヴ監督は、「メッセージ」「ブレードランナー 2049」「デューン」シリーズなどで、その独特な映像美と深い物語性で世界的な評価を得ています。一方、スティーヴン・ナイト氏は、「ピーキー・ブラインダーズ」で鋭い脚本とキャラクター造形が高く評価されています。今回のボンド映画では、ヴィルヌーヴ監督のSF的な世界観と、ナイト氏のリアリティのある人間ドラマの融合が期待されています。
Amazon MGMスタジオは、MGMスタジオ買収後、ジェームズ・ボンド・フランチャイズの新たな展開に力を入れており、今回の発表はその戦略の重要な一歩となります。長年のプロデューサーであるマイケル・G・ウィルソン氏とバーバラ・ブロッコリ氏も、この新たな時代において、フランチャイズの知的財産権の共同所有者として関わり続けます。
ボンド役の候補者としては、トム・ホランドやジェイコブ・エロルディの名前が挙がっていますが、Amazon MGMスタジオは30歳未満のイギリス人俳優を求めているという情報もあります。この新しい布陣が、長年愛されてきたジェームズ・ボンドというキャラクターにどのような新たな息吹を吹き込むのか、世界中のファンが注目しています。