トルコ、マルディン県アルトゥクル地区で発見された、約1500年前のほぼ完全なモザイクは、古代都市ダラにおける文化遺産の重要性を浮き彫りにしています。この発見は、文化観光省の「未来への遺産プロジェクト」の一環として行われた発掘調査で明らかになりました。
モザイクは、水滴や波模様を特徴としており、ネクロポリス、教会、宮殿、アゴラ、地下牢、大砲庫、そして貯水ダムを含む重要な構造物とともに発見されました。ダラは、かつてローマ帝国とビザンチン帝国の重要な中心地であり、このモザイクは、当時の人々の生活や芸術的才能を伝える貴重な手がかりとなります。専門家は、モザイクがユスティニアヌス1世（525-575年）の時代に作られたと推定しています。このモザイクの発見は、トルコの豊かな文化遺産を再認識させるとともに、考古学研究の重要性を示しています。
このモザイクは、約50平方メートルの広さを持ち、住居として使用されていたと思われる構造物の中で発見されました。発掘調査により、ダラにはかつて活気ある都市生活が存在していたことが明らかになり、モザイクは当時の人々の美的感覚や技術力を物語っています。この発見は、過去の文化遺産を保護し、未来へと繋げるための努力がいかに重要であるかを示しています。