記録的な猛暑に見舞われるポートランド、環境保護への取り組みを強化

アメリカ合衆国オレゴン州ポートランドでは、記録的な熱波が襲来し、市民生活に大きな影響が出ています。2025年6月8日には、1955年に記録された94°F（約34.4℃）を上回る96°F（約35.6℃）を観測しました。この事態を受け、市は冷却センターや避難所、コミュニティセンター、図書館、ミストステーションなどを開設し、住民への注意喚起を行っています。熱中症対策として、水分補給を徹底し、特に高齢者など、熱に弱い人々への配慮を呼びかけています。 一方、スイスのアールガウ州アールでは、2022年より「アールレンジャーズ」と呼ばれるボランティアグループが、カナダのオオアザミやニセアカシアなどの外来種の駆除活動を行っています。市の支援を受け、これらの植物を除去することで、地域の生物多様性を保護しています。彼らの活動は、外来種の除去だけでなく、森林内での枝の整理や池の維持管理など多岐にわたります。 ポートランドの熱波への対応と、アールの協働的な取り組みは、それぞれの地域社会が、環境保護と住民の健康を守るために協力し合っていることを示しています。ポートランドでは、熱波による健康被害を防ぐための対策が急がれており、アールでは、外来種による生態系への影響を食い止めるための地道な努力が続けられています。これらの活動は、気候変動がもたらす課題に対し、地域社会がどのように立ち向かっているかを示す好例と言えるでしょう。